桑の実もさくらんぼもそろそろ終わりですね。沖縄の春はあっという間に過ぎ去っていきます。
街路樹で黄色いこぶし大の花を咲かせてる木がありますが、あれは何て名前なんだろうか。
今週はマンガのレビューです。はまってる本なので気合い入れて紹介します。このマンガの良さを上手に伝えれるように頑張ってみたいと思います。
吉田覚『働かないふたり』/新潮社
主人公は無職の兄と妹。まわりの人たちとの何気ない日常がほのぼのと綴られています。この本を「ゆる~いマンガです♪」的に紹介するのは簡単なんですが、それだけにはおさまりません。
そうは言っても9割方はゆる~い感じなんですけどね(こんなんです)

とか、
とか、
だいたいこんな感じでのんびりしてます。
しかしときには知的だったり、
とか、
とか。
シャープな言葉にドキっとさせられたり。

ときには深イイ話も。
ここでの“ゲーム”を、身の回りのことで置き換えて考えてみたら、見方や風通しが変わりそうですよね。
私がこのマンガを読んでまず思ったことは、“楽しそう”ということ。
兄妹以外にも色んな人たちが登場します。
両親、友達、無職、コミュ障、両親が離婚した子ども、ゲイであることをカミングアウト出来ずにいる人、周囲から怖がられている人、独り身の老人、整形キャバ嬢、顔に傷をもつ人、ひきこもり、自信のない人、素直になれない人、仕事がうまくいってない人、シングルマザー、愛を乞う人たち。
不安や生きづらさとともにある人たちに、等しく注がれるのはやさしさ。このマンガのエッセンスです。
ナイーブな物事に対して、肩の力が抜けているからこそのサラっと感。人生のハードルを自ずと高めてしまっている人はハッとしちゃうんじゃないでしょうか。
このマンガのポイントをもう1つ。それは、現実(リアル)だったら鬱々となってしまいそうなシチュエーションに、おだやかな笑顔や肯定があるということ。きつい時でも“楽しんでいいんだ”ということが、私にはすんなりと腑に落ちました。
みなさんどうでしょう。例えば、ホームレスや生活保護受給者といった、いわゆる社会的弱者に対して、“楽しそうにしてほしくない”と思ってしまう心理。自分が疲れてたり余裕がなかったり、そんな不安定なときほど立ちあらわれてくる他者を貶めたくなる感情(=自分を優位に見立てたい感情)
優劣や上下を重んじすぎたばかりに、日本が社会として抱え込んでしまったバカの壁。
働かない兄妹は、この垣根をヒョイとこえて今日もにこにこ笑っています。
琴線に触れやすいだけに反感も買いやすい。好き嫌いがハッキリ分かれる。このマンガに対するネット上の賛否にも注目です。
余談ですが、14巻の「外読書」の伏線回収は胸が熱くなりました。誰か共感してくれる人いないかな?
長くなりました。今週はこれにて。
おまけでもいっこ!

おしまい