オリンピックが終わりましたね。
スポーツが、見るものに与えるパワーをまざまざと感じました。
次はパラリンピックです。
選手の精神性の高さを目にし、自分のなかに何がおこるのか。義肢装具の機能美にも注目です。
スポーツと同様、マンガ界にもニューカマーが登場してきています。
というわけで今回はマンガ紹介。
安島薮太「クマ撃ちの女」/新潮社
舞台は北海道。
熊を撃つことを目的に熊探しに奔走するひとりの女性と、そこにある切なる理由。
沖縄では馴染みのない「熊」「猟銃」「ハンター」という存在に、描写のリアリティが相まって、私はハマっちゃってます。


とか、
(仕留めたと思ったクマに近づいてしまい怪我を負う場面)


(すぐに別のハンターが熊にとどめをさし、その後の応急処置の場面)

とか、
(これは夜闇でクマの足跡を見失うシーン。現実だったら想像したくもない…)

とか、
(熊に襲われるシーン。これまではどこか他人事であった、ニュースで見聞きする「熊に襲われれて…」が、現実感を伴って目の前に現れます。)


また、北海道では川水を飲んじゃいけないことは結構有名。
こと沖縄では、米軍演習場の近くの水は飲まない方が良いという話を聞いたことがあります(有害物質混入の可能性があるとかないとか…)


系統的に近いマンガで「山賊ダイアリー」
昨今のアウトドアブームの便乗物かと思いきや、いえいえ全然w
こちらは中国地方を舞台に、鳥獣類ハンティングのリアルが描かれています。
岡本健太郎「山賊ダイアリー」/講談社
もうね、とって食うは基本です。ほとんど何でも口にしちゃいます(後半につれ驚かなくなる自分に驚くパターン)

あと、絵が下… 味があるのがイイですね。

個人的には、7巻で、つがいのカラスの一羽を仕留めるシーンが印象的です。
単純に驚きや面白さもあるんですが、それ以上に、作者がはなつ、自然や動物と相対するときの真摯な姿勢に、ついつい引き込まれてしまうことでしょう。
ヒトが、生き物がおこなう狩りの業についても深く考えさせられる一冊。おすすめです。
今週はこんなところで。また来週あたりに~。