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2021.01.14

日経サイエンス 2月号

お、と思った記事を3つご紹介。
「脳腫瘍内部で薬放出」
ナノ医療イノベーションセンターは東京大学と共同し、悪性脳腫瘍の薬物送達システムを開発した。がん細胞が酸性になる特性を利用し(がん細胞は急激に増えるため、内部の酸素が不足し酸性になる)、酸性になると壊れる微粒子で抗がん剤を包み込み患部へと送り込む。マウスの投与実験では生存期間の延長が確認されており、数年以内の治験開始を目指す。
子ども向け科学本によくある、ちっちゃいUFOで体内に入っていって悪いとこをレーザービームで治すあのシチュエーション。すごいの一言。
「カブトムシの角、折り畳んで形成」下野谷涼子
国立遺伝学研究所の後藤研究員らのグループは、カブトムシの角が、幼虫の頭部で紙風船のように折り畳まれ、そこに体液が流れ込んで膨らみ立体的になる仕組みを解明した。今後、輸送時は折り畳んで収容し使用時に展開するドローンや、限られた空間で大きな物体を組み上げる建築資材などへの応用が期待される。
ドラえもんの世界はすぐそこまで来ている。すごすぎ。
「チェルノブイリの遺産」
史上最悪の原発事故から35年。立入禁止区域の半径30kmは人の活動がほぼ皆無。一見すると野生動物保護区のようであるが、線量の大きな場所ほど動物活動が乏しいことが確認された。
放射能を発見したベクレルの実験器具やキュリー夫人が使っていた生活雑貨は、100年以上経った今でも線量が高く、素手で触ることが出来ないと何かで読んだことがあります。被ばくの概念がなかった当時、健康被害や死因は、梅毒あるいは敗血症の診断におさまったとも。
先の見えないチェルノブイリの静寂。人の目の昏(くら)さに警鐘をならす記事。
他にも「攻撃行動を引き起こす脳のメカニズム」の記事もおもろかったです。おすすめ。

温かいもののありがたみが身に染みるこの季節。2月くらいまでは寒いんでしょうね。温泉やおでんは今のうちに。それではまた来週。

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